JRA競馬において、異常なレース展開が増加中〜

極端な(超)スローペース展開からの決め手勝負が増えています。

2018年現在、ここまで繰り返されると…
一時の、偶発的な傾向と見逃せなくなって来ました。

スピード指数を使う競馬必勝法にとって⇒スロー展開は鬼門!

鬼門)
スロー展開における馬の上がりは騎手の腕(能力)に左右されやすい。
スピード指数均衡(荒れる)レースでも人気馬の好走率が増す。
着差が少ないのでタイム補正をすると、能力の劣る馬の指数値が高く成り過ぎる。
スロー展開好走馬の次走は凡走率が増す。等々・・・

よって現存の計算方法でスピード指数を出していては、
今後確実に的中率、ひいては回収率が落ちてくることでしょう。

現在、スピード指数を活用し予想をしている人は・・・
既に的中率&回収率とも落ちているはず。

かくいう私も生活馬券の的中率はダウン傾向にあります。
(逆に回収率は一発大回収レースの増加もあってアップ)
(これが偶然か必然なのか?は今後の成績推移を待つしかありません)


さて、スローペース展開からの決め手(上がり)勝負が増えたのには、
どうも確たる理由があるようです。

その確たる理由とは・・・

  ↓
  ↓
外国人騎手の人気馬への騎乗が横行!

展開を左右するのは人気馬。

外国人騎手はスロー展開の決め手勝負に秀でている。

外国人騎手は人気馬に騎乗する時、スロー展開を好む傾向に有り。


この三段論法の根拠となる競馬データがあります。

≪C.ルメール騎手≫
★単勝1〜2番人気の騎乗成績(2018年度・後半9〜12Rの芝戦)
ルメール騎手2018年(単勝1〜2番)人気成績
勝率36.4% 連対率58.0% 複勝率69.2%(単回収率86 複回収率88)

★テン3ハロン36.5秒以上レースの場合
ルメール騎手2018年(単勝1〜2番)人気のテン3ハロン36.5秒以上レース成績
勝率30.8% 連対率59.6% 複勝率78.8%(単回収率67 複回収率96

★TARGET(ターゲット)ソフトPCI3範囲別の成績
ルメール騎手2018年(単勝1〜2番)人気でのPCI3別成績
指数51〜80(143レース中107レース有り)
勝率40.2% 連対率59.8% 複勝率70.1%(単回収率96 複回収率88)
指数1〜50(143レース中30レース)
勝率23.3% 連対率46.7% 複勝率60.0%(単回収率58 複回収率80)

※参照:TARGET・PCI3とは


≪M.デムーロ騎手≫
Mデムーロ騎手2018年(単勝1〜2番人気)騎乗におけるPCI3別の成績
★単勝1〜2番人気の騎乗成績(〃)
勝率25.9% 連対率46.7% 複勝率61.5%(単回収率75 複回収率85)

★テン3ハロン36.5秒以上レースの場合
勝率35.6% 連対率51.1% 複勝率64.4%(単回収率98 複回収率80)

★TARGETソフトPCI3範囲別の成績
指数51〜80(135レース中100レース)
勝率29.0 連対率49.0 複勝率63.0(単回収率81 複回収率84)
指数1〜50(135レース中28レース)
勝率21.4 連対率39.3 複勝率53.6(単回収率70 複回収率82)


≪リーディング上位騎手との比較≫
※Aは単勝1〜2番人気への騎乗回数
※BはPCI3指数51〜80(決め手勝負)レースへの騎乗回数
※Cはテン3ハロン36.5秒以上レースへの騎乗回数
 
騎手 B÷A×100(%) C÷A×100(%)
C.ルメール 74.8 36.4
M.デムーロ 74.1 33.3
戸崎圭太 69.3 31.8
福永祐一 67.3 21.8
北村友一 65.1 20.9
川田将雅 65.6 29.7
田辺裕信 58.8 35.3
松山弘平 48.1 18.5
岩田康誠 74.2 29.0
J.モレイラ 65.7 28.6
武豊 48.2 21.4
 
この表からもC.ルメール&M.デムーロ騎手が、↓
決め手勝負&スロー展開に持ち込もうとしているのは明らか。

道中の捌き、脚を溜めるに長けた両騎手にとって、
道中で自ら動き易いスロー展開は願ってもないことなんでしょう。

両騎手の人気馬への騎乗機会は、今後も減りそうもないので・・・

両騎手の攻略がスピード指数の限界を突破する糸口と言えそうです。


ただ問題になるのが配当!

単勝1〜2番人気騎乗騎手がスロー展開に持ち込んで連対を果たす…
その「馬連平均配当は確実に低くなる」こと。

例を挙げると ↓
C.ルメール騎手 平均1142円から934円に。
川田騎手 2124円から1096円に。
福永騎手 1089円から527円に。
田辺騎手 1460円から956円に。
岩田騎手 860円から410円に。
武豊騎手 1818円から585円に。

スピード指数が均衡している(高確率で荒れる)レースであっても、
「相手も人気馬」ってことが多いので困ったものです。


競馬スピード指数予想⇒ 期待値の高い馬・馬券に投資をしている者にとって、
低配当が頭の痛いところです。

外国人騎手が能力の足りる人気馬に騎乗しているレースは・・・
自信の穴馬が存在しない限り「投資を見送る」と言う選択肢もありそうです。

結局はスピード指数の限界を突破するには「レース選択」が肝!

追記)
次回はレース選択について言及する予定ですのでお楽しみに。